三笠書房での面接の思い出

これは、三笠書房(たしか)の採用面接の思い出。好きな作家はだれですかと聞かれて、そのころ心酔していた小川洋子を挙げたら、面接官のおじさんがにこにこしてこう言った。すっごく嬉しくて、この面接は結局通らなかったんだけどとにかくそんなことも気にならないぐらいうれしくて、三笠書房のこの面接官の人、いまでも元気かなと思う。
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わたしが就職活動したのは2000年のことで、氷河期というのもあったけど、出版社を中心に受けていたから倍率も高く、それになんとなくめんどくさそうな文学部オーラを醸し出していたのかもしれなくて、60社ぐらいエントリーシートっていうのを書いて出して、ひとつも内定が出なかった。でも、最終的にはアルバイトでもぐりこんだ出版社で社員になって楽しくやっているし、就活も悪い思い出じゃない。へぇ、この業界ってこんな雰囲気の人が働いているのか、とか、なかなか面白かったって思う。社会学で言えば「フィールドワーク」ってやつ。あ、負け惜しみじゃないよ。