長男にラーメンを出し、替え玉を入れてあげたら、どんぶりを見つめたまま、おもむろに持論を展開しはじめた。
「おうちでもそとでも、ラーメン食べたら、おいしいかまずいか正直に言うよ」
「ラーメンが好きだから」
「それがエライ人」
その心意気をためそうと「じゃあ、友達のお店だったら?それでまずかったらどうする?」と言うと「正直に言うよ」と。
じゃあ、正直にまずいって言って、友達が泣いちゃったらどうするのかと聞いてみたら、わたしを白けたまなざしでチラっと見てから
「泣かないっしょ」
もし自分の作るラーメンの味に迷っている方がいらっしゃったら、呼んでいただければ、正直な長男を連れて食べに伺います。でも、どうか泣かないでください。
※イラストの紫の線は長男が書いたもの