「あぁ、今死んでも後悔はないな」と一瞬思った話

4歳になってすぐ、ヤマハでピアノを習い始めた長男。4〜6歳は集団レッスンで、長男が荒れていた時期とも重なり、まぁそりゃ毎回毎回、しんどかった。まず、教室まで連れて行くのに一苦労だったし。一度はヤマハに電話して「(自分が)大変すぎるからもう辞めたい」って泣きついたこともあったなぁ。

受付にいるお姉さんがとってもやさしくて「他の生徒さんから苦情は来てないですし」って引き止めてくれたのでなんとか思いとどまり、今ではかれこれ8年目。そのお姉さんには、それからずっと心の中で「あのときは引き止めてくれてありがとう」って感謝してる。

先日、発表会がありました。コロナ渦だから、演奏後の先生との挨拶なし、写真撮影なし、会場入れ替え制、自分の演奏が終わったら帰ってよし、などなど関わる人数を最小限にしていて、それでもどうにか開催してくれたんだなぁと感じました。

長男は、小さい頃は発表会では緊張をかかえこんで口数少なく無表情だったけど、今回は緊張が高まるにつれ「やべぇ、こええ!」「絶対失敗する!」「今日さ、オレ一番好きな服来てきたんだよ、そのほうが弾きやすいから、この服一番好きなんだよ(←完全に普段着)」などなど小声でぶつぶつしゃべっていて、「あ〜、緊張を外に出せるようになったんだなぁ、成長したなぁ」と、すでに母、センチメンタル。いよいよ出番が近づき舞台袖に向かうというとき、私が「深呼吸だよ!」って小声で声をかけたら「うるせぇ、ババア」って小声で返してくれました。うん、いつもの調子。

そして舞台に。少し演奏は固かったけど、最後まで弾ききって、その姿を見ていたら目頭が熱くなり……「あぁ、もう私、今死んでも後悔はないかな」って一瞬思いました。一瞬ですけど。まだ育てなきゃならないし。たぶんこれからも予想もつかない大変なことがいろいろあるんだろうけど、こういう瞬間は人生のご褒美かな。ちなみに次男も初めての発表会をマイペースに弾ききってくれました。こちらも完全に普段着で。普段着兄弟。

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