別のうちの人

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3年経ってから長男が語る「次男誕生」その②。3歳にとって、世界って、こんなふうにぼんやりして不安なところなんだということを知ったのだが、極め付けはこれ。

次男を家に連れ帰った日、3歳だった長男は「別のうちの人を預かってるんだと思った」んだそうな。

「いつ気づいたの?弟だってことは?」と聞くと「3回くらい寝たら気づいた」「この人、うちにばっかりいるなあって」と言うのである。

どうりで。次男を家に連れてかえったとき、長男はこれ以上ないほどの悲壮な、不安げな顔をしていた。どこのだれかもわからん赤ん坊がいきなり来て、いつまでもいる、なぜだ、なぜなのだ、という顔だったわけか。

大人からすれば、お腹が大きかったお母さんが赤ちゃん産んで、一緒に帰ってきたら、赤ちゃん=お腹から出てきた子=弟、って当然わかるだろ〜って思うけど、3歳にそれを求めちゃだめだったのかしら。

もちろん私だって「こんど赤ちゃん生まれるよ〜」「お兄ちゃんになるね〜」等々、ふつうに説明はしていたと思うんだが、そもそも「生まれる」とか「弟」ってものも知らないわけだから。

もっともっと、具体的な説明すればいらぬ不安を抱かなくてすんだのだろうか。「いまお腹の中に入っている赤ちゃんが、病院で外に出てきたら、お母さんと赤ちゃんは何日か病院に泊まってからこのうちに帰ってきて、ずーっと一緒に暮らすんだよ」とかね?長すぎ?

もうわたしはこの知見を生かす機会がないけれど(もう二人で十分!)、これから下の子が生まれるなんてご家庭があれば、参考になれば幸い。子供によるんだろうけど。出産立会いとかしたら、説明もなにもいらないのかな。