夕食後、久しぶりにみかんを食べた長男が「うますぎて泣いた!」と感想を述べ、みかんを口に入れては「うわぁああああああん!」と叫ぶ。
これを2歳の弟がたいそうよろこび「もういっかい!」とリクエスト。
「もっかい!」
「うわぁああああんっ!」
「もっかい」
「うわぁああああんっっ!」
「もっかい」
「うわぁあああああん!」
「もっかい」
「うわぁあああああん!」
・・・間髪を入れずに投げかけられる「もっかい」は、4回も5回も繰り返されるうちに無慈悲な響きを持ち始める。
もっかい、もっかい、もっかい、もっかい、という要求に大声を張り上げて応えた長男は急に冷静になり、「もうやめた。だって、うるさいから」と誰にともなくつぶやいてこのコントは幕を閉じた。