子どもの弱視が発覚した話

今年の春ごろ、次男の保育園から、自宅での簡単な視力検査と聴力検査の用紙が配られました。視力検査の「C」のかたちが書かれた紙を親が持ち、3mくらい離れたところに子どもが立って、上、とか右、とか答える形式。

何気なくやっていたのですが、どうも、次男、見えてない。ためしに長男を呼んできてやらせたら、見えている。これまで次男の目が悪いなんて思ったこともなかったので「ええっ?」という感じでした。テレビの見すぎで悪くなっちゃったのかしら・・・。

保育園に結果を提出後、再検査となり、今度は市の実施する視力検査を受けました。5歳児はまだ集中力も散漫で、視力検査をしっかり受けられるか受けられないかのギリギリライン。指示を理解しているのかしていないのか、検査中もよそ見をしたり照れ笑いしたりくねくねしたり身を乗り出したりなので「たぶん、この視力です」といった感じで結果が渡される。結果、右0.7、左0.9といったもので、やはり悪いらしいことが判明しました。

その後、大きい眼科のある総合病院へ。そこでしっかりした視力検査と視能訓練士による検査を受けた結果、先生から「遠視と乱視が混ざっている弱視」であると言われました。弱視・・・?!なんかショック。そしてテレビの見すぎとかゲームのやりすぎとかいう問題ではなく、先天的なものなんだなとうことは理解しました。

先生いわく「治療用のメガネをかけることによって、矯正視力が上がる可能性があります」。矯正視力が上がる・・・?「メガネをかけると視力が上がるってことですか?」と聞くと「上がると言い切ることはできませんが・・・」。「メガネってどのぐらいの期間かけるんですか?」「8歳くらいまでは視力が伸びるので8歳までです」。

で、一応、メガネを作る方向になったのだが、なんだか釈然としない。弱視なんて青天の霹靂で、いきなりメガネなんて言われてやや動転しているところに先生がエキセントリックなキャラクターなことが輪をかけて、いろいろ質問しても、言っていることがよくわからな〜い!視力が上がるかなんとも言えないのに、5歳から8歳まで、3年以上、毎日毎日メガネをかけるってこと?

視力が上がる可能性があるならできることはすべてやってあげたいと思うけど、上がるかもわからないのに小さい男の子に3年間もメガネをかけて過ごさせるのはかわいそうな気がする・・・いったん家に帰って考えた結果、「そこまで低い視力じゃないし、メガネは作らない」ことにしました。

で、次の受診日に「メガネは作らないことにしました」と伝えたところ、エキセントリックじゃない視能訓練士さんが登場。この視能訓練士さんが非常にわかりやすい説明をしてくれて、ここでようやく、いろいろな疑問点がクリアーになり、結果、「それなら、メガネを作ろう」と思えたのでした。

(1)視力には2種類ある
1.裸眼の視力
2.矯正視力(メガネやコンタクトレンズを入れて矯正した視力)

(2)治療用メガネをかけて伸ばす視力は「裸眼の視力」ではなく「矯正視力」である

(3)治療用メガネをかけずに「矯正視力」を伸ばさない場合、将来メガネやコンタクトレンズを使用しても、現状の右0.7、左0.9が上限になってしまう

(4)5歳で弱視が見つかったのはラッキーである。8歳までまだ時間があるので、視能訓練士としては、治療用メガネをかけて矯正視力を伸ばしてあげたい

思うに、私は視力といえば「裸眼の視力」だと思っていて、エキセントリック先生は視力といえば「矯正視力」だと思っていて、そのズレで話が噛み合っていなかったんだなぁと。弱視の治療においては、治療用メガネで「裸眼の視力」が上がるかどうかが重要なのではなく、とにかく「矯正視力」を1.2まで上げることがゴールだということがようやく理解できたのでした(メガネをかけはじめてからの定期的な検査で測るのも、基本的に矯正視力だけです)。

そんなわけで、メガネ屋さんに行き、本人に選ばせたら男子の憧れ(?)、速く走れる運動靴「瞬足」ブランドがメガネを展開しており、黒縁のシンプルな「瞬足メガネ」をお買い上げ。治療用メガネは保険がきくので3割負担で済みました。

本人は、心配したほどメガネに抵抗を示さず、保育園にはじめてメガネで登園するときだけ「メガネ、外す」と言って不安そうな顔を見せましたがそれも乗り越え、まわりの子どもたちも初めは「メガネだ〜」って寄ってきたもののすぐに慣れ、毎日普通にかけています。保育園にはメガネケースを持参して、お昼寝のときだけ自分でしまっているみたい。

子どもって適応力あるなぁとか、自分に必要なものはちゃんとわかっているのかもなぁなんて、ちょっと感銘を受けました。メガネをかけさせるのがかわいそうだなんて心配、不要だったなぁと。メガネをかけてごはん食べていたり、一生懸命なにかやっている姿はなんだか愛おしく思えます。

おかげで3ヵ月後ごとの検診で、順調に「矯正視力」が伸び、裸眼も測ってもらったら裸眼も少し伸びて、「メガネかけてよかったな〜」って思えました。

ちなみにこの総合病院、すごく混んでいて通うのが大変なので「もっと空いている小さい眼科に変えたいなぁ」と思っていたのですが、小さい眼科だと視能訓練士がいない可能性があるとのこと。視能訓練士は弱視や斜視の訓練治療に携わる専門職なので、弱視の治療なら、視能訓練士がいる病院のほうがよいということで、現在も通院中。

エキセントリック先生とのコミュニケーションにも慣れてきて、通うペースも半年に1回でよくなって、次は来年の3月です。さらに良くなっていますように・・・。

※私の記憶をもとに書いてますので、医療的に正しくない箇所もあるかもしれません。あしからず!気になったら視能訓練士さんのいる病院に行ってみてくださーい。