
先日、息子らを大きな池のある公園に連れていきました。池には、陸からジャンプすれば飛び乗れるような位置に、岩がポツポツと配置されています。
手前が尖って小さい岩。その先にある岩が丸っこくて大きい岩。長男が手前の小さい岩からその先の大きい岩に飛び移ろうとしていたので警告しました。
「その丸っこくて大きい岩に飛び移るのは簡単だけど、戻る時、尖って小さい岩に飛び乗るのは難しいよ」
長男はそれを聞いて一応なるほどという顔をしたものの、やってみたいのが小学生。とりあえずジャンプしちゃうんだな〜。
さて丸っこくて大きい岩に飛び移った長男。案の定、帰れなくなりました。さあどうする?! 尖って小さい岩に飛び乗るのに失敗した場合はこんな展開が考えられます。
1)池に落ちて全身びしょ濡れになるが怪我はしない
2)池に落ちて全身びしょ濡れになりかつ怪我をする
3)池に落ちて全身びしょ濡れになりかつ大怪我をする
一緒にいた私の父は、こんなところで怪我をされたくないので「まず靴と靴下を脱いで陸に投げて、はだしで池の中を歩いて陸まで戻ってきなさい」と提案。私は1)2)なら許容範囲かなと思って見ていました。
大きな岩の上でジャンプするための体勢を取りながらも、タイミングを図りあぐねて固まっている長男。陸からのんきに「がんばれぇ〜♪」と応援する次男。呆れ顔で眺める私と、「危ないことはやめておけ」と止めるじいちゃん(しかし飛ぶ瞬間を撮ろうとカメラは構える)。気づけばさらに、知らない子どもやオジサンなどのギャラリーまでポツポツと集まってきました。さぁどうするんだあ〜?
30分ぐらい経過してしまったので、もういい加減帰りたいなと思い、私が尖った小さい岩に乗り、手を伸ばして「手を掴んでこっちに来れば?」と提案したら……
「もうちょっとだけ、時間をくれ。自分で飛びたいんだ」
と。セリフだけ聞くとやけにかっこいいじゃないかよ〜。なんだか壮大なドラマのようになってきたので面白くなり、「わかった」と引き下がって見守ること数分。じいちゃんがちょっとよそ見してカメラを外し、私もみんなもちょっと飽きて関心も薄れたその隙を縫うかのように、ぴょん、ぴょん、とジャンプして、無事に陸に戻ってきたのでした。
始めから最後まで、ちょっと面白いYouTubeを見ているようなワクワクがあったな〜。私とじいちゃん以外の観客は、池に落ちることを期待していたんだろうけど(笑)