【旧姓併記】マイナンバーカード、免許証、パスポートに旧姓併記する方法

私は仕事では旧姓を使っていて、選択的夫婦別姓制度の成立を望んでいるのですが、差し当たって今できることをやろうと思い、マイナンバーカード、免許証、パスポートに旧姓を併記しましたので、その手順をまとめておきます。

ポイントは、マイナンバーカードへの旧姓併記から手続きをスタートすること。そうすると、旧姓併記済みのマイナンバーカードを持参して免許証への旧姓併記も可能になる、マイナンバーカードとパスポートで必要になる戸籍謄本の申請が一度で済むなど一番効率が良いです。役所、運転免許センター、パスポートセンター、と3カ所に出向かなければならないのですが、頑張れば1日で全て終わらせることも不可能ではない・・・かと(パスポートの受け取り以外)。

※戸籍上の姓(結婚後の姓)でマイナンバーカード、免許証、パスポートを持っている状態から旧姓併記する方法です
※自治体によって細かい違いはあると思いますので要確認です

(1)マイナンバーカードに旧姓を併記する方法

手順1)本籍地の市区町村役場の窓口で、戸籍謄本をもらう。パスポートへの旧姓併記もする方は、2通もらっておく。
→旧姓が書かれているので、これが旧姓の証明書類となります。1通あたり450円かかります。

手順2)住んでいる市区町村のマイナンバーカード窓口に以下を持参し、旧姓併記したいと伝える。
→住民票に旧姓を記載する旨を伝えられるので了承すると、マイナンバーカードに「旧氏記載 ** R4.04.01」のように記載されます。以降、住民票にも旧姓併記されます。

<持参するもの>
●戸籍謄本
●マイナンバーカード

※参考
総務省 住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記について

(2)免許証に旧姓を併記する方法

近くの運転免許センターか、警察署の運転免許窓口に以下を持参し、旧姓併記したいと伝える。
→その場で裏面の備考欄に「R4 4.1 旧姓を使用した氏名:****」のように記載されます。

<持参するもの>
●旧姓併記されたマイナンバーカード
●免許証

※参考
運転免許証への旧姓併記について

(3)パスポートに旧姓を併記する方法

住民票がある都道府県のパスポートセンターに以下を持参し、旧姓併記したいと伝える。
→記載事項変更用の申請書をくれるので、記入して、以下と一緒に提出します。同じ有効期限で新しいパスポートを発行することになるのでパスポート番号が変わります。発行には1〜2週間かかり、手数料が6,000円かかります。戸籍上の姓の後にカッコに入れて旧姓が併記されます。

<持参するもの>
●戸籍謄本
●有効中のパスポート
●パスポート用の証明写真

※参考
旅券(パスポート)の旧姓併記について
※「女性活躍加速のための」って書いてあるけど堂々とそんなこと言っちゃうこと自体がおかしいんだが・・と一言言わずにいられない(怒)

(4)印鑑は「下の名前だけ」が便利

旧姓と戸籍上の姓を使い分ける場合、印鑑の使い分けが非常に面倒です。おすすめは「下の名前」だけの印鑑を使うこと。実印、銀行印としても使えます。

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これらをやったからといって、「旧姓併記できてうれしい〜!」ということではもちろんなく。選択的夫婦別姓制度の成立は、人権問題。生きているうちに、自分の名乗りたい名前を本名にするという当たり前のことができるようにしたい。する。同志の皆さま、ともにがんばりましょう・・(ため息)さ、明後日は選挙ですよ〜。