ドバイ旅行記(4)_絨毯屋さんでゴボゴボ

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今回のドバイ行きはそもそもドバイにお友達がいる、ということから始まっているのですが、そのお友達がとんでもなくペルシャ絨毯に詳しい。ペルシャ絨毯の専門家もしくは研究者と言っても過言ではないくらい。心底ペルシャ絨毯を愛していて、その愛が溢れ出ているので、さほど興味がなかった私たちもうっかりペルシャ絨毯に夢中になってしまいました。ペルシャ絨毯、といっても種類がいろいろあって、私たちは途中から「ギャッベ」という、ウールの、カジュアルな絨毯を探すことにしました。お友達がギャッベ推しだった影響もあるのですが、実用性があるし、お手頃だし、模様が現代アートのようで面白い。

絨毯愛にあふれるお友達がいく先々で当然のごとく絨毯屋さんを紹介してくれるので(あらゆる店員さんと顔なじみ)、回った数は20店舗近くになるのでは・・・(たった4日間の滞在で!)。短期間に大量の絨毯を見ていくうちに、みるみる自分の目が肥えて、好きなもの、そうじゃないものがわかるようになっていくのが面白い。2日目ぐらいには、目を閉じるとペルシャ絨毯の柄が浮かんで困りました(これ、本当です)。だんだん相場もつかめてきて、3日目には、家族だけで、超マニアックな「デイラタワー」の絨毯街に出陣しました(もちろんここもお友達が教えてくれた場所)。

ちょっと入るのに勇気がいるような下町のビルでしたが、おそるおそる入ってみたら、初めに入ったお店で、勢いのあるおじさんが次々と絨毯をバーン!バーン!と手で叩きながら「ギャランティ!ギャランティ!」と叫ぶ。でも好みじゃないと伝えると、意外にいい人で「あの店ならギャッベがある」とかわざわざ教えてくれる。

で、いくつか店を回ったら、とーっても素敵なものに出会って・・・「これほしい!」と買う気満々だったのだけれど値段が折り合わない。ものすごく粘ってみたけど折り合わない。そんな中で次男が思いっきりお水をゴボゴボこぼす。謝りながら床を拭く。結局、そのお店では買うのを諦めました。いまでもちょっと「ほしかったな〜」って思うほど。Dubaiの「Deira Tower」の「National Iranian Carpets」というお店です。

National Iranian Carpets
Contact : +971-42219800
Address : Deira Tower, Shop No. G1, Beside Macdonald, Naser Square
Timings : Open today 9:00 am to 9:30 pm

店舗にギャッベは置いていないけど、倉庫にたくさんもっていて、オンラインで商品を見せてくれ、気に入ったものを伝えると、1時間後に持ってきて見せてくれました。イラン人の気のいい店員さんと1時間以上交渉して、予算には合わなかったけど、後でお友達に聞いてみたら、ギャッベの中でもクオリティの高い「ファインギャッベ」のものだったようで、向こうの提示してきたのは適正価格だったなと思います。

そもそも「絨毯」について考えたことなんてなかったのですが、興味が出てから「ギャッベ」で検索すると結構よさそうなオンラインショップが出てくる。値段もそんなに高くない。世界のいいものって、もうみんなが気付いていて、どこでも買えるんだなぁなんて驚きました。

で、結局、今回のドバイ”絨毯買い出し”旅行では、お友達が一番親しくしている絨毯屋さんで、イラン製のギャッベを3枚手に入れました。Al-Madaen Carpet Tradingというお店で、ウェブサイトにWe do carpet washing & repairing professionallyとあるとおり、ペルシャ絨毯のクリーニングと修復を行える職人さんが店主です。商売っ気がなく、知的で職人気質。見せていただいた修復中のシルクのアンティーク絨毯は、美術館にあってもおかしくないようなものでした。

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悩んで悩んで、最終的に買ったのが、こちら(青い縁取りのと、ヤギが両側にいるのと、下にある赤いの)

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「ドバイモール」にある絨毯屋さんの風景。絨毯屋さんではこんな風に、どんどん広げて見せてくれる。これはいわゆるシルクのペルシャ絨毯の、昔ながらではない新しめの柄。「ギャッベ」ではないです。奥にいる黄色いTシャツの人は2歳の次男

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下町にあるデイラタワーの絨毯屋さんのすぐそばの、人気のナッツ&スパイス屋さん「choc&nuts(チョック&ナッツ)」。サフランとクミンとピスタチオをたっぷり買いました