11_保育園」カテゴリーアーカイブ

息子の友達

在宅ワークをするようになってから、小学校が終わった後にちょくちょく息子の友達が家に遊びに来る。

20代の頃、自分がいずれ家庭を持ったら、いろんな人が自由に出たり入ったりする家にしたいなとぼんやり思い描いていたのでちょっとうれしい。

Tくんは、長男が0歳の時からの保育園友達。もう10年の付き合いになる。

礼儀正しい彼が、奥さん奥さん、てな感じで話しかけてきて言うには、

「庭の木がうどんこ病になっていますよ」

0歳だった赤ちゃんが、月桂樹のうどんこ病を指摘してくるようになるとは驚きである。

ぴかぴかの1年生

3月に次男が保育園を卒業し、10年にわたる保育園生活が終わりました。すごい解放感。肩の荷がおりて逆に羽が生えてきた気分。

それなのに、4月ぐらいから、朝起きたら「起きるの面倒だなぁ」「このまま寝ていたいなぁ」「会社行くのめんど〜」と思ってしまうようになりました。

ママ友でもある同僚に「どうしてかなぁ〜。今までそんなことなくて、パッと起きられたのに」とランチしながら言ってみたら「保育園への送りがなくなったからじゃないですか?」と。たぶん、それ正解。

今までは、朝、「起きたくなぁい」とか考える時間すらもったいなく、ガバっと飛び起きて、子ども2人を「起きて起きて!」とゆさぶり、洗濯干して、着替えてメイクしてご飯食べさせて、雨でも嵐でもとにかく保育園に連れていく、というミッションがあった。それが、8時過ぎになったら自分で行ってくれるっていうんだから……ちょろいとしか言いようがない。

10年間続けてきた、修行のような「朝の送りと夜のお迎え」という枠が外れたことが、自分にけっこう大きな影響を与えているなと思うこの頃。ひとつのステージが終わったという感じです。時間ができて、やたらと本棚を整理したり、トイレ掃除したり(って今までやってなかったのが問題なのだが)。

そしてプライベートや仕事など自分の人生に関しては、なんだか迷走している、といいますか。たぶん、時間や体力に余裕ができたためだと思います。暇なのかもしれません……。気持ちが。

次男はといえば、4月に入学式を終え、ぴかぴかの1年生になりました。入学してすぐのある日、「今日は学校でなにしたの〜?」と聞けば「今日は紙芝居読んでもらったぁ〜」とニコニコ。はぁ〜、かわいいなぁ。保育園と変わらないじゃないか。

そう、学校に入学したってすぐに勉強や給食がはじまるわけではないのです。はじめの2週間くらいは慣らし運転。「学校探検」したり、紙芝居読んでもらったり、塗り絵したり、体操着に着替える「練習」したり、給食セットを並べる「練習」したり、そんなこんなで過ぎていく。

長男が1年生になったときはそんなことも知らなくて、なにしろ入学式の翌日から給食があるとか思っていたくらいだから(1週間くらいは給食ないから、学童にお弁当持っていく)、それはもう大変でした。

おまけに長男は学童保育に行くのも嫌がって、夏休み前にはストレスでチックが出てしまったり、やたらトイレが近くなってしまったり。これはもう仕事やめるしかないのか、「小学1年生の壁ってこれか〜!」とがっくりうなだれ、目の前が暗くなったりしておりました。

しかし、それから3年。さまざまな苦労(とまわりのご協力)のおかげで週に何回かは在宅ワークに切り替え、学校からのプリントの嵐への対処方法も心得え、先生ともだいぶ顔見知りになっているところで、次男が入学。

今の私は、ぴかぴかの新1年生ぶりを、「まぁかわいい」と目を細めて眺める余裕があるのです。なんという違いだ。次男というものは、すでに先人(長男)が開拓した道を、すたこら歩いていくものなのですね。

私がまだ初々しい小学生ママだったころのブログも、よかったら読んでください↓

まずかったおやつの正体

保育園の帰り道、自転車の後ろに乗った次男がよくその日のできごとを教えてくれる。
今日は、まずかったおやつについての報告。

「今日のおやつさー、めちゃくちゃまずかったんだよ。
やわらかくてー
くちゃくちゃってなっててー
はじっこが甘くてー
反対側のはじっこが味がしなくてめちゃくちゃまずかった」

気になる。一体なんだろう?
どんなものなのかさらに聞いてみると「黄色いパン」だという。
蒸しパンか?

夕食時にこの話をしたら夫が一言。
「フレンチトーストだろ」

やわらかい→Yes
くちゃってなってて→Yes
はじっこが甘くて→シロップがかかってる面
反対側のはじっこが味がしなくて→シロップがかかってない面

ハイ、それ正解〜。

あの食感が保育園児にウケないのはわかる気はするが、手作りのフレンチトーストをおやつに食べられるなんて羨ましい限り。いつも保育園を出るときにその日の給食サンプルで「きのこのすまし汁」だの「わかめとツナのサラダ」だの「スイートポテト」だのを見ては「こんなの私も食べたいよ〜だれか作ってよ〜」と叫ぶ母である。

こま回しの達人

最近、次男の通う保育園では、昔ながらのこま回しが大人気。こま練習コーナーが設けられ、男子を中心に毎日毎日練習を重ね、いまでは多くの子がすごく上手にこまを回せるようになりました。

うちの次男もその一人。苦戦していましたが、いまではこまを投げる時の「ふわっ」とした手つきは職人のよう。さらには股の間から飛ばしたり、回したこまを紐でひっかけて手のひらに載せたり、やりたい放題。

一方、長男。長男は小学生ですから、次男のようにこまトレーニングの環境が整っていませんので、こまレベルは普通です。

そこへ目をつけた次男。ここぞとばかり、こまを回しては兄のほうを見て「ニヤリ」。こまを回しては兄を振り返り眉毛をピクピク。

「いちいち見んな!うぜぇ!」と悔し紛れにキレる小学生男子です。

次男は6歳になった

先日、次男が6歳になった。ラジコンしながら、保育園の女の子に「男の中で一番好きだと言われた」とドヤ顔をしている。母としては「だまされていなければよいが・・」と思うばかり。

クラスメートの中に、偶然、次男と同じ病院で1日違いで生まれた女の子、あやちゃんがいる。次男曰く「保育園の中でいっちばん声がいいのはあや」なのだそうだ。

あやちゃんのママとは同じ授乳室で顔を合わせていたから、私はあやちゃんがふにゃふにゃの赤ちゃんだったころを知っている。

次男の6 歳の誕生日の朝、保育園に行くとそのあやちゃんが、すっと次男の横に立った。そしてその「保育園イチいい声」でさらりと「はるちゃん、おたんじょうびおめでとう」とささやいてすっと去って行った。

あー。すっかり女の子だ。返事もしない次男。なんでだ。照れているのか。とにかく、夢かまぼろしかのような美しいこの関係は残念だが来年の卒園あたりで終わりをつげるだろう。奇跡の一瞬なのである。

保育園の防犯教室

次男が保育園の防犯教室で教えてもらったことを伝えてくれました。

(1)ひとりで遊ばない
(2)お菓子いっぱいあげるよって言われてもついていかない
(3)行き先をお家の人に伝えてから遊びに行く
(4)知らない人に呪われたら助けて〜って叫ぶ

よく聞いてきたね〜って言いつつも最後に残るはかすかな違和感。(4)怖い。

卒園式がおわった

ついに、長男が保育園を卒業しました。誕生日が早い順に卒園証書を受け取るので、長男はトップバッター。ちょうど真横から見える席だったわたしが思わずまずシャッターを切ったのは、長男の、予想外の美しいお辞儀でありました。

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というのも少し前、小学校の入学前健診で、なにかの検査で長男が「おじぎして」言われたのだが、そのお辞儀がお気に召さなかったお医者様が「まずはお辞儀ができるように教えてあげて」ってご親切にわたくしに助言してくださったので「なぁあ〜〜〜〜」って思っていたんだけど。この凛々しいお辞儀。しっかり教育してくれた保育園の先生、本当にどうもありがとう。これで小学校でも、生き抜いていけるね。お母さん、安心した。

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式を終え、家に帰ってきて、オシャレなスーツを脱いで、普段着に着替えた長男。保育園からもらったお祝いの中にあった「祝」って書いてある紅白のおまんじゅうをみつけ、さっそくカサカサと包みをあけてニマニマしながらほうばりながら、あふれんばかりの達成感を振りまいていました。坊や、卒園おめでとう。

わたしにとっても、大きなひとくぎり。ホッとして、頭が働かなくなっています。いままでお世話になった方々に、6年分のありがとう!

泣くおばさん(2)

160123_mendan先日の長男の保護者会で、「今年は長男が荒れてしまって子育てを反省せざるを得ないとてもツライ1年だった」ということを涙ながらにシェアしたところ、あとで担任の先生から声をかけられ「時間があるときに面談しましょうか」と提案される。

うわ〜。ついに「問題あり家庭」認定かぁ。と思ったけど事実だし、せっかくなので別の日にお時間をいただき、30分ほど、職員室でお話をする。話しながらまた、泣く。子育ておばさんは泣くのに忙しい。

先生との面談は、とっても有意義だった。長男が荒れたことに対して先生はいろんなアドバイスをしてくれた。

***

*上の子はある意味、犠牲者なのである(初心者の親のトライアンドエラーの)。下の子はほうっておいてもなんだかんだで大丈夫。だから上の子のケアを手厚くすべし。

*弟への嫉妬が激しいなら、いつでも「たかを一番」にしたらいい。理由は「お兄ちゃんだから」。ごはんをあげるのも、お風呂でも、なんでも一番に。

*たかの望むことをすべてやってあげればいい。過保護なくらいのほうが、愛情が足りないよりも自立できるようになるから。夜、一緒に寝たいというなら一緒に寝ればいい。自分からやめるというまで一緒に。

*ちょっと注意されてただけで激しく反抗するのは、自信がないから。自信をつけられるように、小さいことも褒めるようにする。

*弟を叩いたりしても「叩くのは心が弱いよ」とか「乱暴だよ」などと、本人を否定することは言わない。自信をなくすから。シンプルに「はるちゃん痛いよ」とだけ伝える。叱らず、叩いた理由を聞き、まずは共感してあげる。

***

よく「上の子は我慢ばっかりさせられてちょっとかわいそう」とか聞くけれど、「犠牲者」とまで言い切るとは、さすが、保育士は腹が据わっている。たしかに、むかしの、ちやほやされた「長男」と違って、たいした特別扱いもされない上に、お兄ちゃんだから我慢して、と言われるばかりの現代なら「お兄ちゃんだから一番」ぐらい気を使ってあげてバランスが取れるのかもなぁ、と思ったりしました。

そして、こんなことも言われました。

「あのぉ・・・もっと、適当に(苦笑)」

あれぇ?適当に、やってるつもりなんですけどねぇ。苦笑されちゃうってことは、はたから見たらきっと・・・

最終的に、この「もっと、適当に(苦笑)」が、我が身を振り返る上で、一番効果あったかもしれない面談でした。

泣くおばさん(1)

160113_hogoshakai1月は保護者会の季節。中旬に、もうすぐ卒園を迎える長男のクラスの、最後の保護者会がありました。

保護者会の数日前、クラスの先輩ママに「保護者会行く?」と聞かれたので「行くよ〜」とお返事したら、「うん、行ったほうがいいよ、感動するから」と言われました。

感動するって?

ちょっとわくわくしながら出席したら、それは、最後の保護者会の恒例、「ひとりひとり、これまでの保育園生活と我が子の成長を振り返って、涙ながらに語る会」だったのでした。

たしかに、まだ青虫のようにゴロンとするばかりの赤ちゃん時代から知っている子供たちのエピソードはどれも感慨深いものがあり、涙を誘います。

ベテラン副担任の最後の締めのひとことがいけてました。

「はーい。じゃあ、ママたち、卒園式ではまた泣かせてあげるからぁ!」

卒園式はいよいよ1カ月後に迫りました。実感がわきませんが、盛大に泣いてこようと思います。

ときどきとても腰が低い次男

151021_omukae朝、保育園でバイバイするとき、次男はときどき笑顔で「また来てね〜」と言う。お迎えに行くと「お迎え来てくれたの〜?」とまた、やたらと腰が低いので、そんな日は、どこかのお宅の礼儀正しい子のお世話をしているような気分になってしまう。まぁ、低姿勢なのは挨拶だけなのだが。