生活にまみれてカリグラフィー

長年の友人に赤ちゃんが生まれたので、お祝いに書いた”Keitaro”。渡すのはこれから。喜んでくれるかな。漫然と練習していても張り合いがないので、おめでたいことがあるとうきうきと便乗して書く。ぜんぜん頼まれていないけどね。

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これは長年のおつきあいの”Yoko” さんのお誕生日に書いたもの。友人じゃなくて母ですが。

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英語の文字は子供のころからなんとなく好きだった。自分で書くようになったのは、大学を卒業して、カリグラフィースクールを見つけて習いだしてから。だが、一人暮らしで、平日は遅くまで働き、帰ってごはんたべて寝るだけ、週末には黙々と字を書く、というのがなんだか息がつまるようで、2年くらいがんばったけど一旦中止。カリグラフィーに向いてない性格なのかな〜と残念に思っていた。

それからは、たまに、結婚する友達のウェディングボードを書くくらいで10年くらい経過。そして今年に入ってなんとなく、また書き出した。たぶん、日本の書道を極めているお友達に触発されて。

そうしたら、意外な発見。黙々と字を書くことに息がつまったりするどこか、むしろ自由な気持ちになるじゃないか!子持ちで、生活まみれで、時間がないという、一見逆境のように見える毎日こそが、カリグラフィーに向いている環境だったのか?

そんなこんなで、3歳児にちゃぶ台をガタンとやられてインクの瓶を慌てて押さえたり、「ねぇみっちゃあん」とペンを持っている腕に体当たりされてぐにゃっと線が曲がったり、6歳児に「俺にもやらせて」とペンを取られたりして、イラっとしながらなんとなく書いてます。