「コーヒーは子供に悪い」と、義母が言います。私も「子供にいい」とは思っていませんが、子供が飲みたがるのであげちゃっていました。でも、「子供に悪い」とあらためて言われれば、そうかなとも思い、とりあえず買うのをやめさせようとしてみたら「人の言ったことばかり信じないで、少しは自分で考えろ」と長男からのご指摘。
板挟みであります。こういうのって仕事でもたまにあるよね。
「小学校の壁」とやらに備えて、半年くらい前から、義母に長期滞在してもらうことを予約していた我が家。それがあったので、初めてづくしの小学校入学をなんとか乗り切ることができました。ほんと感謝です。お義母さん、川崎に軟禁されていたせいで、今年は富山の美しい桜を見られなかったのです。どうか来年、2年分見てください・・・
しかし4月は疲れますね。お義母さんに家事やお迎えなどかなり手伝ってもらったけれど、小学校からの毎日のプリントを解読することや、PTA活動に対する恐怖やらで、心労がたたったのか、しばらく胃が痛かったです。
保育園時代のママ友が言ってましたが、
「長男が小学校1年生になった時は、保育園時代の3割増しくらいで大変だったけど、2年生になった時に、保育園時代の7割くらいの楽さになったよ」
辛い時に、よく思い出すこの言葉。しょっちゅう思い出してるこの言葉。
今は、心労が激しいけど、1年たったら、急に楽になるんだね。
ねぇ、それほんとだよね?本当に、期待してるから!!!
(画像はかもめブックスのウェブサイトから拝借)
新谷麻佐子×内山さつきの2人展
Vägen hem
トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて
2016年5月17日(火)~ 2016年5月29日(日)
※最終日は18:00まで
http://kamomebooks.jp/gallery/1190.html
お友達のイラストレーター新谷麻佐子チャンの、久々の東京での個展があるというので、行ってきました神楽坂!いやあ、行ってよかった。すんごい、気分が上がりました。
テーマは「トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて」。一緒に個展をやられている内山さつきさんというライターさんが、また素敵なの。初めてお会いしたんだけど、髪が長くて、物語を感じさせるような人。
去年、わたしたちが家族旅行でフィンランドに行った時、たまたま新谷さんもフィンランドに来ているのを知って、「ヘルシンキでお茶しよう」とfacebookでメッセージ送ったら「残念、今、僻地に向かって移動しているから」ってお返事が来て、会えなかったんだけど、その「へき地」がここだったのね。トーベ・ヤンソンが、パートナーの女性と夏を過ごした島、「クルーヴ・ハル」。
なんとお二人は、この島のトーベが実際に住んでいた小屋(ちなみに電気水道なし)に1週間滞在したのだそう。ここを管理しているのが島からほど近い、トーベが愛した村の人々で、その村に申請をして、許可をされた人だけが泊まれるそうなんだけど、熱意が認められたんだなぁって思いました。
展示は、新谷さんのやさしいイラストと、内山さんの写真&文章が組み合わさっていて、これがまた、いいんだなぁ。内山さんがおっしゃっていたんだけれど「写真と文章だけだとちょっとかたい雰囲気になるところを、イラストがやわらかくしてくれて、一緒にやってよかった」と。本当そうだなと思いました。
お二人とも、編集者でもあるからか、雑誌の面白い特集のような展示で、こじんまりしているのに見応えがありました。あとから気づいたんだけど、トーベ・ヤンソンがテーマなのに、ムーミンキャラクターがひとつもなかったの。渋いわ〜。
5月29日の日曜日までやっているので、フィンランド好き、トーベ・ヤンソン好きはぜひ行ってみてください。会場の本屋さん「かもめブックス」もとてもおしゃれ。校閲専門の会社が、書店が減っていく世の中に危機感を抱いて作ったのだそうで、校正検定4級の私はそこにも惹かれました。校閲の仕事ください。カフェもあるよ。
わたくしどもの、トーベの取材でもなんでもない、ただのフィンランド家族旅行の記録もよかったらごらんくださいまし。これらの記事は、時々「フィンランド 子連れ」というキーワードで検索されているので、フィンランド子連れ旅行を考えている人の役に立っているのかしら。実際、ヘルシンキは子連れ旅行、おすすめです。成田から9時間だし、公園多いし、親切だし、人少ないしね。
フィンランド子連れ旅行記(3日目までで終わってますが、4日目、5日目、はそのうちアップしたい所存・・)
学童保育に2日行った後、4月5日についに入学式を迎えました。昨年7月(!)に早々とネットで注文したランドセルをいよいよ背負う時が来た。
子供が少ない学校ということもあり、入学式は何だかのんびり、牧歌的でした。校長先生も、在校生も、当たり前ですが「小学校は楽しいところです」とスピーチします。あとは「ルールを守ることが必要です」とかね。「あぁ、ついにルールを守る世界に入るんだなぁやれやれ」なんて思いながら聞いていたのですが、長男はちゃんと、ポジティブなメッセージを受け取っていたようでした。
長男は大人みたいなことを言うのでうっかり6歳の子供だということを忘れていましたが、「小学校は楽しいところだよ」ってまっすぐに伝えるのって大事なんだなぁと思いました。
そういえば保育園では、最後の保護者会で担任の先生がこんなことをおっしゃっていたのでした。
「あのぉ、子供たちに、最近よく聞かれるんですよ、”小学校って怖い人がいるんでしょう?”とか、”給食を残しちゃいけないんでしょう?”とか”勉強が難しいんでしょう?”とか・・・(苦笑)」
「お母さんたちが心配しているのはよくわかるんですけど、”小学校は楽しいよ””大丈夫、大丈夫”って言ってあげて下さいネ〜」
反省!
小学生の母となるのが初めてなもので、もと保育園児、もと幼稚園児が、どのように「小学生」となっていくのかについて、かなり無理のあるイメージを抱いていた、ということが今ではわかるのです。
私のイメージはこうでした。
(1)入学式
(2)翌日から時間割通りの授業が始まり、給食も食べて、5時間目をやって、2時半終了(以降、これが毎日つづく)
でも、こんなの無理なことが今ではわかるんですよ。
実際は、入学式の翌日から1週間は、”慣らし小学校”でした。給食なし。下校は11時半頃(学童に行く子は学童でお弁当を食べる)。時間割はまだ未定。やることは「ランドセルから教科書を出し入れする練習」「トイレの場所の確認」「校内探検」「体操着に着替えてみる」「給食セットを机に出してみる(エア給食)」などなど!
そりゃそうだ。園児としてワーワーキャーキャーやったり毎日昼寝したりしてた人たちが、じっと座って、先生のお話を聞いて、給食も自分たちで配って、こぼさず食べて・・・できるわけなかろう。
実際に時間割が配られて、5時間授業になったのは、3週めくらいだったかな。それまでは、お便りに翌日準備するものが書かれていて、変則的な持ち物を持っていくという仕組みでした。
このプログラムによって、長男が少しずつ、小学校の仕組みを把握していくのが感じられて面白かった。入学から1か月たって、ようやく一通り把握したのか、なんだか本物の小学生のようになりました。仕上がってきましたよ!
保育園を卒園したら、お世話になるのが学童保育です。
3月頭に卒園式をして、卒園式後も3月31日まできっちり保育園に行ったら、翌日4月1日が学童保育の初日という、1日の空きもスキもない見事なシステムになっていて「ほほ〜」と感嘆しました。
そうでなくては共働き家庭は困るわけでたいへん助かるのですが、今日まで保育園、明日から学童、というのにこちらの気持ちがついていかない。
入学式が4月の1週めなので、共働き家庭の子は、入学もする前に、学童に行くことになるのですねぇ。
前日まで保育園の大勢の仲間たちと最高学年として幅を利かせていただけに、学童初日の朝、ポツネンと百科事典のようなものを広げて部屋の隅に座り蚊の泣くような声で「バイバイ」と言う長男に、「はぁ〜大丈夫かいな」と思いつつ出社しました。
でも、家に帰ったら、思っていたよりずっといい顔をしていてホッとしました。後ろからニュゥーっと顔を出して「あそぼー」と言ってくれたのは、先輩男子。ありがたいことです。「勉強のじかん」というのも、はじめてのことで、楽しかったようでした。
「子どもが小学生になる」って、一体全体どのように進むのかと疑問だらけでしたが、一つ一つ謎が解けて、「ははぁ、なるほどなるほど、さすがよく考えられてるなぁ」なんて心境の現在です。
なにしろ働く母にとって「小学1年の壁」がいかに厳しいか、ということはあらゆる方面から嫌というほど聞かされてきたので、私の頭の中の壁が分厚く、どんどん高く、何があっても驚かないくらいになっていたのか、逆に「結構・・普通かも?!」って思っているのですが、甘い?宿題はまだ出されていないし、大変なのはこれからなのでしょうかね?